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こんにちは、かずきです。
私はADHDとうつ病の診断を受け、現在は特例子会社で障害者雇用の正社員として働いています。
過去には半年間、就労移行支援事業所「チャレンジド・アソウ」に通所していました。
「就労移行支援ってどんな準備が必要なんだろう?」
「実際に通った人はどんなことをしていたの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、私自身の経験をもとに、これから就労移行支援を利用しようと考えている方に向けて「通所前に準備しておくと安心なこと3選」をご紹介します。
【こんな人に読んでほしい】
- 就労移行支援の利用を検討している方
- 障害者雇用での就職を目指している方
- うつ病や発達障害(ADHD、ASDなど)の診断を受けている方
- 経済的・心理的に通所生活が不安な方

【プロフィール】
- 年齢:30代
- 住んでいる場所:大阪
- 診断:ADHD・うつ病(障がい等級:2級)
- 職業:特例子会社の正社員(障害者雇用)

準備①:経済面の見直しと生活費の確保

利用料が発生する場合もある
就労移行支援は、原則として障害福祉サービスの一つであり、前年の所得によって利用料の有無が決まります。
私の場合は、前年度の年収が約400万円だったため、上限の「月9,300円」の利用料が発生していました(※これは市区町村によって異なることもあります)。
就労移行支援の利用料(自己負担額)とは?かかる場合の金額、金銭的な補助などを紹介
LITALICO仕事ナビ
正直、無職の状態で月9,300円は痛い出費でしたが、私は雇用保険を月17万円ほど受給していたので、なんとかやりくりできていました。
交通費と昼食支援の有無も確認しよう
就労移行支援事業所の中には、交通費や昼食の支援を行っているところもあります。私は定期代として交通費が支給されていましたし、お昼はお弁当の提供がありました。
特に昼食支援のある事業所は少なめなので、見学時には「経済的な支援の有無」もぜひ確認してみてください。

私は昼食支援・交通費補助の有無が就労移行支援事業所を選びの大きなウエイトを占めました
生活費全体の見直しと支援制度の把握
私は通所期間中に、固定費を抑えるため安い家賃の家に引っ越していました。
また、うつ病の診断書をもとに就職困難者として認定され、雇用保険の給付日数が90日→300日に延長されたのも大きかったです。
【通所前にチェックしたい制度】
- 雇用保険(就職困難者認定で300日まで延長可)
- 傷病手当金(休職中でも一定期間収入確保が可能)
- 障害年金(ADHD・うつ病でも申請可能)
- 生活福祉資金(無利子または低利子で貸し付け)

特に障害年金については、もっと早く知っていればと後悔しています。体調や生活に不安がある方は、こうした制度を早めに調べておくと安心です。
準備②:自分の症状と特性を整理する
ADHDとうつ病の私の場合
私の場合、通所前の症状としては集中力の低下や作業ミスの多さ、生活リズムの乱れがありました。
日常生活もままならない状態で、「このままでは働けないな」と感じていました。
その状況を整理するためにやったことがいくつかあります。
- 主治医と相談して薬を処方してもらう
- ADHDチェックリストを使って自分の特性を洗い出す
また、「自分はどんな困りごとがあるのか?」「どんな配慮があれば働けるのか?」を言語化しておくことも、後々の自己分析や支援プラン作成に役立ちました。
自分の場合、このように整理しておきました。
- 他のことが目に入ると気を取られてしまい目の前のタスクに集中できない
- うっかりミスが多いので、自己・他己問わずフォロー体制を作りたい
- 長時間の集中が難しいので、定期的に小休憩をはさみたい
就労移行支援では、自己理解に基づいて「合理的配慮」や「職場での対処法」などをまとめる機会が多いです。
当然このことに関しては就労移行支援事業所で支援員と一緒に考えを深めていくことになりますが、あらかじめ自分自身の状態を把握しておくことは、スムーズな支援につながります。

完全じゃなくてよいので、少しでも自分の状態を把握しておくとよいでしょう
準備③:就職・転職活動の記録を整理しておく

就労移行支援では、キャリアカウンセリングや自己分析、履歴書・職務経歴書の作成が求められます。
その際、過去の就職活動の記録や応募履歴、職歴などを事前にまとめておくと非常にスムーズです。
私は一般雇用での転職活動をしていた時期に、dodaの転職サイトを使ってキャリアアドバイザーから履歴書や職務経歴書の書き方をアドバイスしてもらっていました。
【こんなことを整理しておくとよい】
- 今まで経験した職種・業務内容
- うまくいった仕事、うまくいかなかった仕事
- どんな働き方をしたいか(パート・正社員・在宅など)
- 希望する職種(事務系、軽作業、IT系など)
私は経理の経験があったので「事務職に強い就労移行支援を探そう」と考え、結果的にチャレンジド・アソウに通所することに決めました。目的が明確だと、事業所選びもスムーズになります。

職務経歴書や履歴書の作成は就職活動が本格化してからでよいので、まずはどんな働き方をしたいか、どんな仕事に就きたいかなどをざっくりとでも考えておくとよいでしょう。
就労移行支援を検討中の方へ伝えたいこと
就労移行支援は「障害者雇用で働きたい」という人にとって、大きな支援になります。
でも、「通えば何とかなる」というものではありません。体調の安定、目的の明確化、生活費の確保など、あらかじめ準備しておくことで通所後の不安をかなり減らすことができます。
また、支援の質は事業所によってかなり違います。
実際に私は何か所か見学し、「昼食支援や交通費補助がある」「事務職向けのカリキュラムがある」という点を重視して、今の事業所を選びました。
まとめ|就労移行支援を「安心して活用する」ためにできること

- 生活費や利用料の見通しを立てておく(雇用保険・年金・制度の活用も)
- 自分の症状・特性を整理して、困りごとや配慮事項を明確にしておく
- 希望職種や過去の就労経験を整理しておく
通所を決める前に、ぜひこれらの準備を進めてみてください。
少し面倒に感じるかもしれませんが、準備をしておくことで「自分に合った事業所」に出会いやすくなりますし、支援の質もぐっと高まります。
あなたが自分らしく働ける環境を見つけられるよう、私の体験が少しでも参考になればうれしいです。
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