こんにちは。かずきです。
私はADHD(注意欠如・多動症)とうつ病の診断を受け、現在は特例子会社の正社員として勤務しています。
最近、「精神障害の障害年金の不支給率が増加した」というニュースが話題になっています。
[【独自】障害年金、不支給が増加か 24年、精神・発達は2倍(共同通信) – Yahoo!ニュース]
この報道を見て、「自分の申請は大丈夫だろうか」「更新のときに不支給になるかもしれない」と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
個人的には、「必要以上に不安に感じることはないが、できる対策をしっかりしていこう」と思っています。
私は就職活動中に障害年金の2級が決定し、現在も支給を受けています。私自身、障害年金の申請に関する情報を集め、慎重に準備を進めたことで無事に受給することができました。
しかし、今回の報道を受けて「自分も将来的に支給停止になるのでは?」と心配する気持ちはあります。だからこそ、「どうすれば確実に受給できるか」を考え、今できる対策を取ることが大切だと実感しています。
この記事では、私自身の経験を交えながら、障害年金を受給するために準備すべきことを紹介していきます。
【こんな人に読んでほしい】
- 障害年金の申請を考えているが、審査が厳しくなったと聞いて不安を感じている人
- 更新時に不支給になってしまうのではないかと心配している人
- 障害年金を申請するためにどのような準備をすればいいのか知りたい人

【プロフィール】
- 年齢:30代
- 住んでいる場所:大阪
- 診断:ADHD・うつ病(障がい等級:2級)
- 職業:特例子会社の正社員(障害者雇用)
結論:しかるべき対策をすれば受給確率は高まる
個人的な経験上、障害年金を受給するためには4つのポイントがあると思います。
- 信頼できる心療内科・メンタルクリニックを見つける
- 自分の症状を適切に医師に伝える
- 障害年金に関する情報を常にキャッチする
- 社労士に依頼して適切な診断書と申請書を作成する
これらのポイントについて、理由や解説をしたいと思います。
障害年金の不支給率が増えたというニュースについて
共同通信が「2024年の精神障害の障害年金の不支給率が2倍に増加」という記事を発表しました。
このニュースは、SNSでも話題になり、「障害年金がもらえなくなるのでは?」という声が多く見られました。
しかし、実際のデータを見てみると、不支給率は4%程度と極端に高くなったわけではありません。では、なぜ不支給率が増加したのか、その背景を考えてみます。
- 申請件数の増加: SNSなどで障害年金に関する情報が広まり、今まで申請していなかったボーダーラインの人がこぞって請求するようになった可能性があります。その結果、審査の基準がより厳格になったのではないかと考えられます。
- 認定基準の厳格化 :近年、就労状況や日常生活の状況がより細かくチェックされるようになりました。例えば、フルタイムで働いていたり、一人暮らしができる状態だと、「支給対象外」と判断されるケースが増えています。
- 追加資料の要求が増えている:カルテの開示請求や日常生活状況の詳細な提出を求められるケースが増えているという社労士の指摘もあります。今までのように「診断書だけ」でスムーズに通るケースが減っている可能性があります。
重要なのは、「審査が厳しくなったのは事実だが、正しい準備をすれば受給の可能性は十分ある」ということです。
障害年金の受給率を上げるためにできること
ここからは、先ほども述べた通り、障害年金の受給確率を高めるために、具体的にできることを紹介します。
障害年金の申請に理解のある心療内科を見つける
障害年金を申請する際には、診断書の内容が非常に重要になります。特に、障害年金について理解のある医師のもとで診断を受けることが大切です。
良い病院を見つけるポイントは以下のとおりです。
・初診時に「障害年金の申請を考えている」と伝え、対応が可能か確認する
・病院を頻繁に変えず、一貫した診断書を作成してもらえるようにする
病院を頻繁に変えるのは推奨できませんが、あまりにも非協力的な場合は転院も考えたほうが良いかもしれません。
近場の社労士に相談をしたら、良い病院を紹介してもらえるかもしれません。
私は社労士に書類の作成を依頼したのですが、「あ、あの先生ね」とよく障害年金の診断書を書いてもらっているそうだったので、そういった情報を持っているかもしれません。
自分の症状を適切に医師に伝える
障害年金の審査では、「日常生活でどの程度困難があるか」が重視されます。そのため、診察時に正確に自分の症状を伝えることが重要です。
- 「今日は何ができなかったか?」を日記やメモに記録する
- 診察前に伝えたいことを簡単にメモしておく
- 「うまくいったこと」ではなく、「困っていること」に焦点を当てる
特に、ADHDやうつ病の場合、「できる日」と「できない日」があることも考慮されるため、波があることも医師にしっかり伝えましょう。
以下、障害年金の等級基準や実際に提出する診断書を載せますので、自分の症状を伝えるのに活用してください。
【障害年金の等級基準】
【障害年金の診断書】
日本年金機構HPより
障害年金に関する情報を常にキャッチする
障害年金の認定基準や審査の傾向は、時期によって変化することがあります。最新の情報を把握することで、適切な準備がしやすくなります。
- 社労士のYouTubeやブログをチェックする
- 障害年金に関するニュースを定期的に確認する
- X(旧Twitter)やYouTubeで「障害年金」関連のアカウントをフォローする
情報を知らないことで損をしないように、積極的に学ぶ姿勢が大切です。
おすすめの社労士のX(旧Twitter)
社会保険労務士に依頼して適切な診断書と申請書を作成する
障害年金の申請には、診断書や病歴・就労状況等申立書の記入が必要ですが、これを自分で完璧に作成するのは非常に難しいです。社労士に依頼すると、より確実に受給できるように書類を作成してくれます。
YouTubeやXで、「自力で審査通りました!」という投稿を見て、報酬を払うくらいなら自分で…と思ってしまいがちですが、個人的には社労士に相談したほうが絶対にいいと思っています。
- 社労士に依頼すると、申請の成功率を高め、負担を大幅に軽減できる
- 病歴就労情報申立書の記載を適切に調整してもらえる
- 診断書に不備がないか確認してもらえる
自分がしたことは医師の診断書をもらって必要書類を社労士の先生に送ることと、社労士の先生の質問(自分の経歴や症状などについて)に答えるだけ。
あとは診断書の送付まで全部代行してくれました。

これで年金2か月分の報酬で済むのですから、頼まない手はないっしょ!
まとめ
障害年金の不支給率が増えたという報道に不安を感じる人は多いかもしれません。しかし、過度に心配する必要はありません。大事なのは、適切な準備をすることです。
不安になりすぎず、冷静に準備を進めていきましょう。
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📌 今後も障害者雇用や障害者福祉に関する記事を書いていきますのでお読みいただけると嬉しいです!
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