面接で役立つ!ADHD・うつ病など精神障害の合理的配慮事例集

障害者雇用

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こんにちは、かずきです。

私はADHD(注意欠如・多動症)とうつ病の診断を受け、現在は特例子会社の正社員として働いています。

障害者雇用の面接では、必ずと言っていいほど「どんな合理的配慮が必要ですか?」と聞かれます。

面接対策で自己分析をしていた時に、私はこのようなことで困っていました。

  • 「何を伝えればいいかわからない」
  • 「配慮を求めすぎると不採用になるのでは…?」
  • 「何も伝えずに入社したら、働きにくくなる?」

就労移行支援施設の指導員と面談を繰り返し、適切な合理的配慮を企業に伝えたところ、安心して働ける環境を作ることができました。

この記事では、ADHD・うつ病などの精神障害がある方向けに、面接での合理的配慮の伝え方を具体例付きで解説していきます。

【こんな人に読んでほしい】

障害者雇用の面接で「合理的配慮」について聞かれるのが不安な人

ADHDやうつ病があり、働きやすい環境を整えたい人

どんな配慮をお願いできるのか知りたい人

かずき
かずき

【プロフィール】

  • 年齢:30代
  • 住んでいる場所:大阪
  • 診断:ADHD・うつ病(障がい等級:2級)
  • 職業:特例子会社の正社員(障害者雇用)

障害者雇用における合理的配慮とは?

合理的配慮とは、障害のある人が働く上で困ることを最小限にするための「環境調整」のことです。

たとえば、

  • 視覚障害者のためにスクリーンリーダーを導入
  • 聴覚障害者のために筆談やチャットツールを活用
  • 車椅子ユーザーのためにバリアフリーの環境を整備

といったものがあります。精神障害の場合も、適切な配慮があれば安定して働くことが可能です。

しかし、企業側は「どんな配慮が必要なのか?」を知らないことが多く、面接でこちらから伝える必要があります。

かずき
かずき

企業側もどのような配慮をしたら安定して長く働いてもらえるか気にしています

面接で聞かれる「どんな配慮が必要ですか?」の意図とは?

面接官がこの質問をする理由は、大きく2つです。

  1. 企業側が提供できる配慮の範囲を知りたい
  2. 障害による業務への影響を把握したい

例えば、「在宅勤務が必要」と伝えても、その企業がテレワーク対応をしていなければ難しいです。

また、「この業務はできない」と伝えすぎると、適した仕事がないと判断されることもあります。

大切なのは、「自分が働きやすい環境」を具体的に伝えることです。

入社してから後悔しないよう、適切な合理的配慮を考える必要があります。

合理的配慮の具体例

私の働いている会社では、全体の7割がADHDやASDなどの精神障害を抱えています。

その社員が会社と締結している合理的配慮の一部をご紹介します。

ADHDの場合

🔹マルチタスクが苦手

→自身のタスクを可能な限りシングルタスクとなるよう業務を切り分ける

🔹スケジュール管理が苦手でタスクの抜け漏れが多い

→定期的な業務進捗の面談の機会をもらう(私は月に2回)

🔹他のことが目に入るとそちらに気を取られて作業が分断されやすい

→パーテーションで周囲の視界を遮り、余計なものが目に入らないようにする

ASDの場合

🔹「適当に」や「だいたい」などの曖昧な指示を想像して理解することが難しい

→業務指示はなるべく具体的にしてもらう

🔹イレギュラーが発生したときに混乱する

→混乱しているときは状況を書き出すなどして整理し、改めて指示を仰ぐ

🔹人通りや会話が気になる

→通路側の席を避ける

うつ病の場合

🔹体調に波がある

→1〜2時間ごとに5分程度の小休憩を挟む

🔹強いプレッシャーがあると体調が悪くなる

→責任の重い業務は避ける、感情的な叱責はしない

🔹疲れやすく、残業が負担になる

→残業は基本的にせず提示で帰れるボリュームの仕事を割り振ってもらう

面接で合理的配慮を伝える際のポイント

「できないこと」ではなく「この配慮があれば働きやすい」と伝える

✖:「マルチタスクはできません」

⭕:「業務の優先順位を整理できると、効率よく仕事ができます」

身体障害とはちがい、絶対にできないというようなことは少ないので苦手なことをどのような配慮があれば適切に対処できるかということを伝えましょう。

抽象的ではなく、具体的な配慮を伝える

✖:「負担が少ない仕事が良いです。」

⭕:「マニュアルがある業務や、同じ作業を繰り返す仕事が向いています」

企業側がどのような配慮をすればよいか想像できるよう、具体的にしてほしいことを伝えたほうが良いです。

必要最低限の配慮を伝え、過度な要求は控える

✖:「完全在宅で、自由な働き方がしたい」

⭕:「体調に合わせて、週1回在宅勤務が可能だと助かります」

企業側が受け入れやすい範囲で伝えることがポイントです。配慮事項の要求は多くても3個くらいまでにしておくとよいでしょう。

どのような配慮を伝えたらよいかわからない!という方は、こちらの本がおすすめです。

発達障害の人が「働きやすさ」を手に入れる本
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まとめ:合理的配慮をうまく伝えて、働きやすい環境を作ろう

障害者雇用の面接では、「合理的配慮」についてしっかり伝えることが重要です。

企業側が提供できる配慮を把握するための質問

「どんな環境ならパフォーマンスを発揮できるか?」を伝える

具体的な事例を挙げて、企業がイメージしやすいように説明する

適切な配慮があれば、精神障害を抱えながらでも安定して働けます。面接での伝え方を工夫しながら、自分に合った職場を見つけていきましょう!

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