ADHDと診断から半年の就労移行支援を経て障害者雇用の正社員に就職するまでの体験談

発達障害こぼれ話

 当サイトのリンクには広告が含まれています。

こんにちは。かずきです。

私はADHD(注意欠如・多動症)と診断され、現在は障害者雇用の正社員として働いています。

最初は一般雇用で働いていましたが、経理の仕事が合わず、うつ病を発症。退職を決意し、就労移行支援を経て再就職しました。

「就労移行支援って本当に役立つの?」「障害者雇用ってどんな感じ?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、私が一般雇用から障害者雇用に至るまでのリアルな体験をお話しします。

【この記事を読んでほしい人】

一般雇用で働いているが、仕事が合わずに苦しんでいる人

障害者雇用に転職を考えているが、収入や働き方に不安がある人

就労移行支援の利用を迷っている人

精神障害(ADHD・うつ病など)を抱えながら、安定した働き方を模索している人

私の経験が、同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

かずき
かずき

【プロフィール】

  • 年齢:30代
  • 住んでいる場所:大阪
  • 診断:ADHD・うつ病(障がい等級:2級)
  • 職業:特例子会社の正社員(障害者雇用)

一般雇用を退職するまでの経緯

私は新卒でゲームセンターの従業員として2年働き、その後、社内公募で経理職へ異動しました。

「数学が得意だし、資格もあるし大丈夫だろう」と思っていたのですが、実際にやってみると ミスが頻発し、業務がなかなか覚えられず、上司からも厳しく指導される日々 でした。

最初は「頑張れば慣れるはず」と思っていましたが、気づけば 仕事が怖くなり、寝る前に動悸が止まらない、ミスの不安で休日も気が休まらない状態 に。

結局体調を崩し、うつ病で4か月休職に。

復職後は職場の配慮を多少受けながらなんとか1年続けましたが、仕事はうまくいかず。

「自分はADHDなのでは?」と疑い、精神科を受診したところ、ADHDの診断が下りました。

「このまま続けてもまた潰れる」と感じ、退職を決意しました。

うまくいかなかった一般雇用の転職活動

退職後、私は一般雇用で転職活動を始めました。

かずき
かずき

うつ病を患ってはいたが、スキルがあれば雇ってもらえるのでは?

今思えば相当甘い考えだったなと思いますが、転職エージェントを活用して 一般枠での転職先を探しました。

書類を100社応募→面接5社→すべて一次面接で落選

履歴書には、病気のことを 正直に記載 し、面接でもADHDの診断について話しました。うつ病の再発が怖くて、理解ある職場を探すためでした。

しかし、結果は 100社近く応募しても書類通過はわずか5社。しかも、面接に進めた5社も すべて一次面接で落ちてしまいました

面接では、「体調は大丈夫ですか?」「以前の仕事でなぜミスが多かったのですか?」と聞かれることが多く、「これでは戦えない」と感じました。

かずき
かずき

普通に考えればこんな人雇うのリスクでしかないですよね。

うつ病の雇用保険の延長を知り、一般雇用を断念

そんな中、うつ病の診断を受けていると雇用保険の受給期間が300日に延長される という情報を知り、すぐに診断書を提出しました(管轄しているハローワークによって異なります)。

基本手当の所定給付日数 ハローワーク

「とにかく早く就職しないと」と焦っていた気持ちが少し落ち着き、「いったん一般雇用での就活をやめ、障害者雇用を考えよう」と方向転換を決意しました。

2か月の転職活動をあきらめ、ここで初めて就労移行支援という選択肢に目を向けることになります。

就労移行支援との出会い

転職活動がうまくいかず、どうすればいいか分からなくなっていた私は、

「障害者雇用 就職活動」などのキーワードでネット検索を繰り返しました。

そこで、「就労移行支援」というサービスの存在を知りました。

「転職活動のサポートをしてくれるなら、利用してみよう」と思い、すぐにいくつかの事業所を見学しました。

就労移行支援で学んだこと

私が利用したのは チャレンジド・アソウ という事業所でした。

決め手は、事務職に強いカリキュラム が充実していたこと、交通費や昼食補助 などのサポートがあったことでした。

就労移行支援で受けたサポート

自己分析サポート → 自分の得意・苦手を整理し、面接対策にも活用

PCスキルの向上 → ExcelやWordのトレーニング、資格取得支援

面接練習・書類作成のサポート → 履歴書・職務経歴書の添削、模擬面接

生活リズムの安定 → 毎日通所することで就労のリズムを作る

特に役立ったのは「自己分析」と「面接対策」です。

支援員との面談を通じて、自分の特性を整理し、どのような環境なら安定して働けるのか を明確にできました。

また、障害者雇用の面接では 「なぜ障害者雇用を選んだのか?」「合理的配慮として何を希望するか?」 などが重要視されるため、事前の準備が非常に役立ちました。

また、私は就労移行支援で資格の勉強を進め、FP(ファイナンシャルプランナー)3級を取得しました。

このように、自分のスキルを高めるために時間を有効活用できたことも大きな収穫でした。

障害者雇用の就職活動~内定まで

どのように求人を探したのか?

書類を出したのは15社。ハローワークの職場実習制度や転職エージェント(dodaチャレンジ)を利用していました。

書類通過は 5社ほどで、最終的に特例子会社の正社員の内定をもらいました。

【障害者雇用の面接でよく聞かれたこと】

✅ これまでの職歴について

✅ なぜ障害者雇用を希望するのか?

✅ どんな配慮があれば働きやすいか?

✅ 健康状態はどうか?

かずき
かずき

一般雇用の面接と違い、スキルよりも「長く安定して働けるか」が重視されている と感じました。

半年間の転職活動をして感じたこと

半年間の転職活動を通じて、私は「焦らず、自分に合った働き方を見つけることが大切」だと痛感しました。

一般雇用での転職活動に失敗し、就労移行支援を利用して障害者雇用に切り替えたことで、自分の特性を理解し、無理なく働ける環境を選ぶことの重要性を学びました。

特に、就労移行支援での自己分析と面接対策が役立ち、企業とのミスマッチを防ぐことができました。「とにかく早く就職しなければ」と焦っていた時期よりも、自分に合った環境をじっくり探したことで、今の安定した働き方にたどり着けたと思います。

障害者雇用を考えている方は、「まずは自分にとって働きやすい環境とは何か?」を整理することが重要です。そして、使える支援制度を活用しながら、無理なく長く働ける職場を見つけることを優先すると、後悔の少ない転職ができるはずです。

📌 この記事が役に立ったら、いいね・シェアをお願いします!

📌 就労移行支援を利用したことがある方は、体験談をコメントで教えてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました