【ADHD】特例子会社で働き始めて感じること。

ADHD×労働の工夫

こんにちは。かずきです。

この記事では、障がいを持っている人の特例子会社で働き始めて3か月たった感想について書きたいと思います。

私の簡単な自己紹介です。

  • 現在29歳で、とある特例子会社で事務系の仕事に従事(現在3か月目)。
  • 診断を受けた障がい名はADHD(注意欠陥・多動性障害)・うつ病。27歳の時に発覚。
  • 前職は新卒でアミューズメント系の企業で、現場で2年・経理で1年半勤務。

この記事では私が特例子会社で働き始めた経験をもとに、

  • どんな仕事をしているのか?
  • 働き方や職場での配慮は?どんな人がいるの?
  • お給料はどんな感じ?

といったことを書いていきたいと思います。

精神障がいに限らず、なにかしらの障がいを持っている方で、一般雇用での就職や就業が難しいと感じている方、特例子会社での勤務を検討されている方の参考になれば幸いです♪

特例子会社とは

特例子会社とは、障がい者の雇用促進と安定を目的として設立された子会社のことです。

企業は、障がい者を一定の割合(2024年現在は2.5%、2026年からは2.7%に引き上げられる予定)で雇用しないといけないと法律で定められています。

令和5年度からの障害者雇用率の設定等について(厚生労働省)

親会社やグループ企業が障害者雇用の一環として特例子会社を設立した場合、その社員が親会社の障がい者雇用率に算入されます。

特例子会社では当然多くの障がい者が採用されていますが、一般的な企業と比較して障がいに応じた配慮があるなど、働きやすい環境が構築されています。

特例子会社とは?設立のメリットや認定要件、事例紹介(パーソル)

どんな仕事をしているのか?

私の企業では、グループ企業で発生する事務系作業を代行する役割を担っています。

私が行っている業務の例としては、

  • 営業資料の整理・印刷などの準備
  • 競合他社のWebサイトのデータの抽出
  • 企業が出す資料の一次校閲

などなど他にもたくさんありますが、グループ企業の社員から庶務・雑務を依頼され、それを代行することで集中したい業務に専念してもらえることを目的に業務に励んでいます。

業務の難易度は幅広く、私は入社して3か月なのでまだ比較的易しい仕事で業務に慣れていく段階ですが、歴のある社員やスキルを持っている社員だとプログラミングで業務の自動化に取り組む社員や、デザインや動画編集といったクリエイティブな業務を行う社員もいます。

働き方や職場での配慮

基本的には土日祝休みで1日7.5時間の勤務です。

会社で行っている仕組みとしては、

小休憩タイム

会社全体の仕組みとして昼休憩とは別に、10分間の小休憩の時間が、一律に設けられています。

小休憩の時間になったら作業を必ず作業を切り上げ、ラジオ体操をしたりストレッチ、散歩をするなどリフレッシュ行動を行います。

個別の合理的配慮

個別の障がいの状態に応じて、業務上必要な配慮を相談しています。

私は、ADHDで作業の抜け漏れが多かったり、マルチタスクが非常に苦手なので

  • ダブルチェックの頻度を増やす
  • シングルタスクになるように割り振る業務を選定してもらう
  • 業務進捗の共有をこまめに面談で共有する

といったことを配慮事項として上司に共有しています。

どんな障がいの人が働いている?

私が入った課内でも、精神障がい、身体障がい、内部障がいなど本当に様々な障がいをもった社員がいます。

  • ADHD(注意欠陥・多動性障がい)
  • ASD(自閉症スペクトラム障がい)
  • 双極性障がい
  • 脳性麻痺
  • 心疾患
  • 全盲

もちろん、障がいによる体調不良が出てしまうことはありますが、各々ができる対処をしっかり行ったうえで、お互い協力しながらもらった仕事をしていきます。

障がいが原因で難しいことがあれば、ほかの社員がフォローに入ります。体調不良による業務代走もしっかりできるような体制が整っています。

どんな障がいがあっても安心して働けるような仕組みが整っています!

お給料はどんな感じ?

私は手取りでおよそ18万円ほどいただいています。

まだ賞与はもらったことはありませんが、年2回、2か月分ほどいただけるそうです。

自分が就職活動してきた中で、事務職系の障がい者雇用のなかでは業界標準に近い水準だと感じています(就職活動に関しての記事でも紹介したいと思います)。

私は、この手取りに加えて障害年金を受給しているので、ある程度の余裕をもって一人暮らしをすることができています(障がい福祉に関しても別記事で紹介したいと思います)。

特例子会社で働くにあたっての課題

体調管理をしっかり行う必要がある

障がいがあるとはいえ、自己管理は必須!!

障害に対する配慮があるとはいえ、体調管理は必要です。

私はADHDで疲れやすかったり、日中眠たくなることが多いです。

疲れやすい分、万全の状態で仕事に臨まないとなかなか集中できないと感じています。

  • 睡眠時間を十分に取り、万全の状態で出勤するよう心掛ける
  • 小休憩タイムを活用し、体をこまめに動かして眠気を解消する
  • 長期休暇でも生活リズムを壊さない

基本的なことではありますが、つい夜更かししてしまったりしたときの悪影響は強く受けてしまう傾向にあるので、体調管理については十分に気を付けています。

自主的なスキルアップはかかせない

業務難易度については比較的易しい業務も多く、障がいの程度によって配慮はもらえるのですが、自分の得意なこと、興味のあることを見つけて、スキルを上げていくことも求められています

私はプログラミングに初めて挑戦しています(Pythonを勉強しています)。

定型作業を正確にこなすことが難しいので、作業の自動化をすることで自分の弱点を補いつつ、業務の効率化に貢献することができます。

まとめ

この記事では、特例子会社で働き始めて3か月の経験をもとに、業務内容や職場環境、給与についてお伝えしました。

特例子会社は、障がいに応じた配慮が整っており、安心して働ける環境が整っていますが、体調管理やスキルアップといった自己管理も重要なポイントです。

私自身も、日々の業務を通じて、少しずつ成長を実感しています。特例子会社での働き方が、障がいを持つ皆さんにとっての選択肢の一つとして参考になれば嬉しいです。

今後も、私の経験をシェアしていきますので、ぜひご覧ください!

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